【結論】電子証明書のトラブル原因とは?
電子定款の署名エラーの9割は、マイナンバーカード内の「署名用電子証明書(英数字6桁以上)」の有効期限切れ、またはパスワードロックが原因です。
特に「引越しによる即日失効」や「5回目の誕生日」は見落とされやすく、復旧には役所窓口またはコンビニ端末での手続きが必須となります。

電子定款実績5000件 行政書士の小野馨です。
今回は【マイナンバーカードの電子証明書トラブルと救済策】についてお話します。
「ICカードリーダーは正常に光っている。ドライバも入れた。それなのに、最後の署名ボタンを押すとエラーが出る!」
会社設立の準備中にこの画面に遭遇し、血の気が引いた経験はないでしょうか?
焦ってリーダーを買い替えても意味はありません。
なぜなら、原因は機械ではなく、あなたの持っているカードの中身(電子証明書データ)が「死んでいる」可能性が高いからです。
マイナンバーカードは非常にデリケートです。
注意ポイント
「引越しをした」「パスワードを数回間違えた」、ただそれだけで、セキュリティ機能が働き、電子署名機能を自ら停止させます。
この記事では、行政書士として数多くのトラブルを解決してきた私が、「今起きているエラーの原因特定」から、「役所に行かずにコンビニで復活させる裏ワザ」まで、最短で署名機能を復旧させる手順を完全ガイドします。
【警告】「とりあえず役所で更新すればいい」は大間違いです。電子証明書は、更新手続きをしても「サーバー反映まで24時間」かかり、当日は使えないという『魔の空白時間』が存在します。無駄足を踏まないよう、本記事で正しい手順を確認してください。
この記事でわかる4つのポイント
- ✅ あなたのエラーはどっち?「期限切れ」vs「ロック」判別チャート
- ✅ 「4桁」と「6桁」の違いが生死を分ける! パスワードの罠
- ✅ 役所に行かず解決! コンビニでロック解除する「スマホ予約」手順
- ✅ 【要注意】署名不可の「顔認証マイナンバーカード」とは?
【緊急診断】なぜ署名できない? エラー原因の「切り分け」チャート
「署名に失敗しました」という赤い文字が出ても、慌ててカードをリーダーから抜かないでください。その画面には、必ずアルファベットと数字で構成された「エラーコード」が表示されているはずです。
このコードこそが、トラブルの原因を特定する唯一の手がかりです。まずは以下の表と照らし合わせ、現在の状況を冷静に診断してください。
【Topic 1】「ICF****」等のエラーコードから原因を特定する
公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI)が表示する代表的なエラーコードと、その対処法です。
| エラーコード | 推定される原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ICF4031 | パスワード誤り/ロック 入力したパスワードが違うか、既にロックされています。 | 「英数字6〜16桁」の大文字・小文字を確認して再入力。5回ミス済みならロック解除へ。 |
| ICF4010 ICF4013 | カード通信エラー リーダーがカードを読み取れていません。 | カードの挿入向き(ICチップ面)を確認。リーダーをUSBから抜き差しして再試行。 |
| ICF4032 | 電子証明書の失効 有効期限切れ、または引越しによる失効です。 | 役所窓口での「電子証明書の更新・発行」手続きが必須です。 |
特に多いのが「ICF4031」です。これは機械の故障ではなく、完全な「入力ミス」です。Caps Lockがかかっていないか、全角で入力していないかを確認してください。
【Topic 5】Macユーザーは要注意!「キーチェーン」の干渉と解決策
もしあなたがMac(macOS)を使っていて、パスワードを入れた直後に「"JPKI..."がキーチェーンを使おうとしています」というポップアップが出る場合、これはマイナンバーカードの問題ではありません。
Macのセキュリティ機能(キーチェーンアクセス)が、外部デバイスであるマイナンバーカードへのアクセスをブロックしている状態です。
- 【解決手順】
- 1. そのポップアップが出たら、パスワード欄には「Macのログインパスワード(PC起動時のパスワード)」を入力し、「常に許可」をクリックしてください。
- 2. ここでマイナンバーカードのパスワードを入れてしまい、弾かれ続ける人が続出しています。ここはMac側の許可を求める画面なので、PCのパスワードが正解です。
署名用パスワード(6〜16桁)の入力ミスか、期限切れか?
エラーコードを確認しても原因が特定できない場合、問題は以下の2つに絞られます。
- 「パスワードロック」:何度も間違えて、カードが自ら鍵をかけた。
- 「有効期限切れ(失効)」:時間が経過し、証明書が腐ってしまった。
次の章からは、それぞれの症状に応じた「具体的な解除・復活手順」を解説します。ご自身の状況に合わせて読み進めてください。
💡 行政書士の現場メモ(Caps Lockの悲劇)
「絶対にパスワードは合っている!メモも見ている!」と主張されるお客様のPCを見ると、キーボードの「Caps Lock」がオンになっていることがよくあります。
署名用パスワードは、英字と数字の混在が必須です。大文字と小文字は厳密に区別されるため、ここが逆になっているだけで「誤入力」と判定され、5回試すとロックされます。まずはメモ帳などにパスワードを打ち込み、正しく入力できているかを目視確認してください。
📷 画像挿入指示
推奨画像: JPKI利用者ソフトのエラー画面(ICF4031等)と、診断フローチャート図。
生成用プロンプト: Flowchart graphic diagnosing My Number Card errors based on codes like ICF4031 and ICF4032. Style: Professional minimalist flat illustration, reliable corporate blue and white color scheme.
Alt属性: マイナンバーカード エラーコード 診断
【原因A:ロック】パスワードを忘れた・間違えた場合の解除法
「自分はパスワードを間違えていないはずだ」。そう確信している方こそ、最も危険です。マイナンバーカードには役割の異なる2つのパスワードがあり、ここを混同しているケースが後を絶ちません。
【Topic 2】生死を分ける!「署名用(6桁)」と「利用者証明用(4桁)」の決定的違い
電子定款の作成で求められるのは、「署名用電子証明書」のパスワードです。コンビニで住民票を取るときに使う「4桁の数字」ではありません。
| 種類 | 桁数 | 用途 |
|---|---|---|
| 署名用 電子証明書 | 英数字 6〜16桁 | 電子定款(PDF署名) e-Tax(確定申告) 銀行口座開設(オンライン) |
| 利用者証明用 電子証明書 | 数字 4桁 | コンビニ交付(住民票など) マイナポータルログイン 健康保険証利用 |
電子定款の署名画面で、いつもの癖で「4桁の数字」を入力していませんか?
桁数が違うため即座にエラーとなります。そして、「あれ?」と思って5回連続で入力すると、「署名用電子証明書」がロックされ、一切の手続きができなくなります。
【Topic 9】「顔認証マイナンバーカード」は電子定款に絶対使えない
最近導入された制度で、暗証番号の設定を不要とした「顔認証マイナンバーカード」をお持ちの方へ。
残念ながら、そのカードでは電子定款の作成は100%不可能です。
顔認証カードは、本人確認や健康保険証としての利用に特化しており、「署名用電子証明書(6〜16桁)」がそもそも搭載されていません。これを使って会社を作りたい場合は、市区町村の窓口へ行き、通常の(暗証番号がある)マイナンバーカードへ切り替える手続きが必要になります。
【Topic 3】役所に行かず「コンビニ」で初期化する手順(スマホ予約必須)
「6桁の方を忘れてロックされてしまった!」という場合でも、まだ諦めないでください。
「利用者証明用(数字4桁)」のパスワードさえ生きていれば、役所に行かずに近所のコンビニ(セブンイレブン、ローソン等)でロック解除・初期化が可能です。
ただし、いきなりコンビニに行ってはいけません。以下の手順が必要です。
🔓 コンビニでのパスワード初期化手順
- 【自宅】スマホで事前予約
専用アプリ「JPKI暗証番号リセットアプリ」をスマホにダウンロードし、マイナンバーカードを読み取って「予約」を行います。(※ここで数字4桁のパスワードが必要です) - 【移動】コンビニへ行く
原則24時間以内に、キオスク端末(マルチコピー機)があるコンビニへ向かいます。 - 【店舗】キオスク端末で操作
「行政サービス」メニューから「マイナンバーカードのパスワード初期化」を選択し、画面の指示に従って新しい「英数字6〜16桁」を設定します。
※注意:もし「4桁の数字」の方も忘れてロックされている場合は、この方法は使えません。潔く役所へ行ってください。
💡 行政書士の現場メモ(再設定の落とし穴)
コンビニで無事にパスワードを再設定した後、「さあ、すぐに署名だ!」と意気込むと、またエラーになることがあります。
システム上、パスワード変更情報が各署名サーバーに同期されるまで、数十分〜1時間程度のタイムラグが発生する場合があるからです。再設定後は、コーヒーでも飲んで一息ついてから、再トライすることをお勧めします。
📷 画像挿入指示
推奨画像: 6桁(署名用)と4桁(利用者用)のパスワードの違いを比較したイラスト。署名用に「Company Setup」などのアイコン。
生成用プロンプト: Comparison illustration of two types of passwords for My Number Card: 6-16 alphanumeric digits vs 4 numeric digits. Highlighting the 6-digit one for digital signatures. Style: Professional minimalist flat illustration, reliable corporate blue and white color scheme.
Alt属性: マイナンバーカード パスワード 違い 署名用
【原因B:失効】期限切れ・引越しの場合は「役所」一択
残念ながら、ここから先は「物理的な移動」が必要です。エラーの原因がパスワード間違いではなく、証明書自体の「有効期限切れ」や「失効」である場合、コンビニ等の端末では一切の手続きができません。
必ず「住民票がある市区町村の窓口」へ出向く必要があります。なぜ失効してしまうのか、その残酷なルールを知っておきましょう。
「5回目の誕生日」と「引越し」で即失効する残酷なルール
マイナンバーカードの券面(プラスチック)には「有効期限:203X年まで(発行から10年)」と書いてあるかもしれません。しかし、ICチップの中に入っている「署名用電子証明書」の寿命はもっと短いのです。
- 罠①:5回目の誕生日で死亡
電子証明書の有効期限は「発行から5回目の誕生日」までです。カード本体の寿命(10年)の半分しかありません。「カードは綺麗だし期限内だ」と思っていても、中身だけが期限切れになっているケースが大半です。 - 罠②:引越し(転入届)で即死
これが最も多いトラブルです。引越しをして役所に転入届を出し、カードの表面に新住所を裏書きしてもらったとしても、「署名用電子証明書」はセキュリティ上の理由で、住所が変わった瞬間に自動的に失効(廃止)されます。
転入手続きの際に、窓口で「電子証明書の新規発行」を併せて申し込んでいない限り、あなたのカードには署名機能が入っていません。
【Topic 7】「有効期限通知書」を捨ててしまっても更新できるか?
「更新の案内ハガキ(有効期限通知書)が来ていた気がするけど、捨ててしまった…」
安心してください。通知書やハガキは一切不要です。
窓口に必要な持ち物は、以下の2点(または1点)だけです。
- マイナンバーカード本体(必須)
- 本人確認書類(免許証など ※自治体によるが、カードがあれば不要な場合が多い)
窓口で「電子定款に使いたいので、署名用電子証明書を更新(または発行)したい」と伝えれば、書類1枚書くだけで、その場で手続きしてくれます。手数料も、カード自体の再発行でない限り、原則として無料です。
【Topic 4】平日休めない!日曜日に更新できる窓口の探し方
「会社設立準備と今の仕事で忙しくて、平日の昼間に役所なんて行けない!」
そんな起業家の方へ。諦める前に、お住まいの自治体のホームページで「休日窓口」や「時間外窓口」を検索してください。
多くの自治体(特に政令指定都市や東京23区)では、以下のような対応を行っています。
- ✅ 日曜開庁: 第2・第4日曜日などに窓口を開けている。
- ✅ 出張所・サービスコーナー: 駅ナカや商業施設内で、夜間や土日に電子証明書の更新を受け付けている場合がある。
ただし、これらの窓口は「完全予約制」の場合が多いです。いきなり行っても対応してもらえない可能性があるため、必ず電話かネットで確認してから向かってください。
💡 行政書士の現場メモ(引越し後の盲点)
「先日引っ越したときに、役所でカードの手続きもしました!」というお客様のエラー原因を調べると、十中八九「署名用電子証明書の発行漏れ」です。
役所の職員さんは忙しいため、「コンビニで住民票が取れればいいですか?」と聞き、4桁の方(利用者証明用)だけ更新して、手間のかかる6桁の方(署名用)はスルーしてしまうことがあるのです。「電子署名を使います!」と明確に伝えないと、この悲劇は防げません。
📷 画像挿入指示
推奨画像: 役所窓口での更新手続きイメージ。「通知書なしでもOK」という吹き出し。
生成用プロンプト: Illustration of a person at a municipal office counter updating their My Number Card digital certificate without the notification letter. Style: Professional minimalist flat illustration, reliable corporate blue and white color scheme.
Alt属性: マイナンバーカード 電子証明書 更新 役所
【特殊事例】海外転出や更新後の「見えない」落とし穴
無事に役所やコンビニで手続きを終えた皆様、お疲れ様でした。しかし、家に帰ってすぐにPCに繋ぐのは待ってください。
電子証明書の世界には、「手続きが完了しても、すぐには使えない」という、システム上の不可解な待ち時間が存在します。
更新手続き完了しても「当日」は使えない! 魔の24時間待機ルール
市区町村の窓口で電子証明書を更新(または新規発行)した場合、そのデータが地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のサーバーに登録され、さらに法務省などの各認証局へ連携されるまでに時間を要します。
窓口では「数十分で反映されます」と言われることがありますが、電子定款(登記・供託オンライン申請システム)においては、「原則として翌日まで使えない」と考えておいた方が安全です。
- ⚠️ 焦りは禁物です
- 更新直後に署名を試みてエラーが出ても、それは不具合ではありません。単なる「反映待ち」です。
慌てて何度も試行したり、パスワードを変えたりせず、一晩寝て、翌日の朝に再トライしてください。それで嘘のように通るケースが大半です。
【Topic 8】海外転出者は電子証明書が使えない?(法改正後の現状)
「日本法人を作るが、自分は既に海外に住んでいる(住民票を抜いている)」というケースです。
以前は、海外転出と同時にマイナンバーカードは失効して返納義務がありました。しかし、2024年(令和6年)5月27日からの法改正により、国外転出者もマイナンバーカードを継続して利用(および国外での発行)が可能になっています。
ただし、電子定款の実務においては依然としてハードルが高いのが現状です。
- 国外転出届出時の手続き必須
出国前に、自治体窓口で「国外継続利用」の手続きを行い、電子証明書を書き換えてもらう必要があります。これを忘れて出国すると、そのカードはただのプラスチック板になります。 - 在外公館での手続きの手間
海外(在外公館)で電子証明書の更新やパスワード初期化を行う場合、日本国内の役所のように「その場ですぐ」とはいかず、数日〜数週間の時間がかかる場合があります。
海外在住で起業する場合は、ご自身のマイナンバーカードで無理に電子定款に挑むよりも、日本在住の協力者(共同発起人)を立てるか、私たち専門家に署名を依頼する方が、手続きの確実性は格段に上がります。
💡 行政書士の現場メモ(設立日のズレ)
「今日中に申請しないと、大安の設立日に間に合わないんです!」と役所に駆け込み、更新して戻ってきたお客様。
しかし「24時間待機ルール」の壁に阻まれ、結局その日のうちに署名が通らず、設立日が翌日にズレ込んでしまった…という悲劇がありました。電子証明書のトラブルは、スケジュールの余裕さえあれば解決できます。ギリギリの進行がいかに危険か、肝に銘じてください。
【最終手段】どうしても直らない時の「回避策」
ここまで全ての対策を試してもエラーが解消しない、あるいは「もう役所に行く時間がない」という方へ。
実は、このトラブルを一瞬で無効化する、根本的な解決策が一つだけ残されています。
それは、「電子定款の作成自体を、行政書士に依頼する」ことです。
行政書士に依頼すれば、あなたのカードは「一切不要」
多くの方が誤解していますが、電子定款に署名するのは「作成者」です。あなたが自分で作るならあなたのマイナンバーカードが必要ですが、私が作成代理人となる場合、署名するのは「私の行政書士用電子証明書」です。
つまり、プロに依頼した瞬間、あなたのマイナンバーカードがロックされていようが、期限切れであろうが、紛失していようが、定款認証には何の影響もありません。
- 【DIYの場合】
あなたのカード必須 → エラーが出たら設立不能(詰み)。 - 【プロ依頼の場合】
あなたのカード不要 → 私が代理署名 → 即日認証完了。
「依頼料がかかるじゃないか」と思われるでしょう。しかし、電子定款なら印紙代4万円が0円になります。私たちへの報酬を払っても、紙で自分でやる場合と総額はほとんど変わりません。その上で、「カードトラブルによるストレス」と「時間の浪費」がゼロになるのです。
⚠️ 【警告】その「トラブル対応」は、社長の仕事ですか?
エラーコードを検索し、役所の窓口に並び、コンビニの端末を操作する…。
その数時間、あるいは数日間を、本業の営業や商品開発に使っていれば、いくらの利益が生み出せたでしょうか? 創業期の時間は、お金よりも貴重な資源です。パソコンとの格闘は私たちに任せ、あなたは「社長の仕事」に専念してください。
【毎月3名様限定】カードトラブルで困っているあなたへ
「もう署名エラーで悩みたくない」「最短で会社を作りたい」
そんな方は、行政書士による『電子定款作成代行』をご検討ください。
あなたのマイナンバーカードは一切使いません。期限切れでもロック中でも、私が代理署名を行い、確実に4万円の印紙代を削減します。
※機材不要。全国対応。最短即日着手。
※この記事を見たとお伝え頂ければスムーズです。
会社設立や電子定款認証のスペシャリスト!開業17年・年間実績500件以上。実は、電子定款の制度ができた10年以上前から電子定款認証の業務を行なっているパイオニアです!他との違いは、まず定款の完成度!内容はモデル定款のモデルと言われ全国数百箇所の公証人の目が入っている優れもの!そして電子署名はまるでサインのようなかっこいい電子署名です!その電子定款であなたの大切な会社設立を真心込めて応援します!