電子定款・手続き

Adobeに「署名プラグイン」が出てこない!SignedPDFの導入手順と3つのエラー解消法

※警告:この記事は「Windows」専用です。Mac版のAcrobatでは、以下の手順を行っても署名プラグインは正常に動作しません。

「インストール完了」と出たのに、Acrobatを開いても「署名」ボタンが見当たらない。この現象に、9割の人が遭遇します。

原因は一つではありません。「64bit問題」「セキュリティ設定」「Java」「新UI」の複合エラーです。この記事ですべて解決させましょう。

行政書士 小野馨
こんにちは!

行政書士の小野馨です。電子定款のDIYに挑戦する方を応援してきましたが、ここで多くのチャレンジャーが脱落します。

「先生…Adobeにプラグインを入れたはずなのに、メニューに出てきません…もう疲れました…」

分かります。本当にイライラしますよね。

法務省が配布している「PDF署名プラグイン(SignedPDF)」は非常に設計が古く、頻繁にアップデートされるAdobe Acrobat Proの最新版とうまく噛み合わないことが多々あります。

「64bit版の不一致」「セキュリティ機能によるブロック」「新しい画面デザイン(UI)でのボタン隠れ」、さらには「Javaや証明書の未設定」。これらが複雑に絡み合っているため、マニュアル通りにやるだけでは解決しません。

そこで本記事では、これら全てのエラー要因を網羅し、消えた署名ボタンを確実に発掘するための「完全攻略チャート」を処方します。

▼ この記事のポイント ▼

  • ✅ まずはAcrobatの「32bit/64bit」を確認し、正しいプラグインを入れる
  • ✅ インストールは必ず「管理者権限」で行い、Java導入も忘れずに
  • ✅ Adobeの「保護モード(サンドボックス)」を解除しないと動かない
  • ✅ 「新しいメニュー画面(新UI)」ではボタンが隠れている

※なお、Adobe Acrobat Proの導入自体がまだの方は、

『無料体験版で乗り切る7日間の攻略チャート』

を先にご覧ください。

STEP 0:【前提】Javaの確認と管理者権限

作業を始める前に、必ずこの2つをクリアしてください。ここが抜けていると、後の手順がすべて無駄になります。

💡 3秒でわかるまとめ

  • SignedPDFは「Java」がないと動かない。
  • インストールは「右クリック」から行うこと。

1. Java(JRE)は入っていますか?

SignedPDFプラグインは、裏で「Java(ジャバ)」というプログラムを使用しています。

PCを初期化したばかりの場合、Javaが入っていないことがあります。

法務省の推奨環境ページから、指定されたJava(JRE)をインストールしておいてください。

2. 「管理者として実行」していますか?

プラグインのインストールファイルをダブルクリックするのではなく、「右クリック」>「管理者として実行」を選んでください。

これを行わないと、重要なシステムファイルへの書き込みがブロックされ、表面的には完了しても中身が入っていない状態になります。

STEP 1:最大の原因「ビット数」の不一致を確認せよ

次に疑うべきは、ソフトの規格(ビット数)です。

ここがズレていると、プラグインを何度インストールしても、水と油のように混ざり合いません。

[画像指示: パソコン画面のプロパティで「64-bit」または「32-bit」を確認している画像 (推奨ファイル名: check-adobe-bit-version.jpg, alt: Adobe Acrobat ビット数 確認)]

💡 3秒でわかるまとめ

  • Acrobat本体が「64bit」なら、プラグインも「64bit用」が必要。
  • 法務省サイトには両方あるので、取り違えないように。

【確認】自分のAcrobatが何ビット版か1秒で調べる方法

現在、Adobe公式サイトから普通にインストールすると、自動的に「64bit版」が入ります。

確認手順:

1. Adobe Acrobat Proを開く。

2. 上部メニューの「ヘルプ」をクリック。

3. 「Adobe Acrobat Pro について」を選択。

4. 表示されたポップアップ画面のバージョン番号の横に「64-bit」と書いてあるか確認する。

もしここに「64-bit」とあれば、プラグインも必ず「64bit対応版」を入れ直す必要があります。

STEP 2:プラグイン導入と「セキュリティ解除」の3連コンボ

ビット数がわかったらインストールですが、ここで「Adobeのセキュリティ設定」という新たな壁が立ちふさがります。

ここを突破しないとプラグインは認識されません。

[画像指示: Adobe環境設定の「一般」と「セキュリティ(拡張)」タブで、保護モードのチェックを外している図解 (推奨ファイル名: disable-protected-mode-adobe.jpg, alt: Adobe 保護モード解除 手順)]

💡 3秒でわかるまとめ

  • ビット数に合ったリンクからダウンロードする。
  • 【最重要】「保護モード」を解除し、PCを再起動する。

【DL】法務省サイトの正しいリンクを選ぶ

法務省のダウンロードページで、以下の名称のものを探してください。

・Acrobatが64bitの場合:

「PDF署名プラグイン(64ビット版Adobe Acrobat用)」

・Acrobatが32bitの場合:

「PDF署名プラグイン」(こちらが確実です)

【設定】インストール後にやるべき「保護モード解除」

インストールしただけでは、Acrobatの強力なセキュリティ機能がプラグインを「怪しい外部プログラム」としてブロックしてしまいます。

必ず以下の設定を手動で行ってください。

解除手順:

1. Acrobatを開き、「メニュー(または編集)」→「環境設定」を開く。

2. 左側のカテゴリから「一般」を選ぶ。

3. 「起動時に保護モードを有効にする」のチェックを外す

4. 左側のカテゴリから「セキュリティ(拡張)」を選ぶ。

5. 「起動時に保護モードを有効にする」のチェックを外す

6. 「サンドボックスによる保護を有効にする」のチェックを外す

※ここが重要: 設定を変更したら、Acrobatを閉じるだけでなく、パソコン自体を一度「再起動」してください。 レジストリへの変更を確実に反映させるためです。

STEP 3:「メニューにない!」新UIからボタンを発掘する

「設定は完璧だ。でも画面にボタンがない!」

これは、Adobeの**「モダンインターフェース(新UI)」**のせいです。ボタンは消えたのではなく、隠れています。

[画像指示: 新UIの「すべてのツール」の中に隠れている様子と、旧UIへの切り替えボタンの図解 (推奨ファイル名: adobe-modern-ui-plugin-location.jpg, alt: Adobe 新UI 署名プラグイン 場所)]

💡 3秒でわかるまとめ

  • 新画面では、トップメニューからボタンが消えている。
  • 「旧UI」に戻すのが、一番手っ取り早い解決策。

【新UI】「すべてのツール」の奥底を探せ

1. 画面左上の「すべてのツール」をクリック。

2. 出てきたサイドバーの一番下までスクロール。

3. 「さらに表示」をクリック。

4. そこに「SignedPDF」というアイコンがあれば成功です。

【裏技】手っ取り早く「旧UI(クラシック)」に戻す

「探すのが面倒だ!」という方は、以下の手順で一発解決できます。

旧UIへの戻し方:

1. 上部メニューの「表示」をクリック。

2. 「新しいAcrobatを無効にする」をクリック。

3. 自動的に再起動され、見慣れた古いグレーの画面に戻ります。

旧画面に戻れば、上部メニューに「SignedPDF」タブが表示されているはずです。

STEP 4:ボタンは出たのに…「署名検証エラー」の対処法

ボタンを押せたのに、赤いバツ印で「署名の検証に失敗しました」と出る場合。

これはAcrobatがあなたのマイナンバーカードを「信頼できない」と判断しているためです。

💡 3秒でわかるまとめ

  • JPKIソフトで「証明書の登録」を行う必要がある。
  • Acrobatの検証設定を「Windows統合」にする。

【証明書登録】JPKI利用者ソフトを使う

1. 公的個人認証サービス(JPKI)のポータルサイトから「利用者クライアントソフト」をインストールする。

2. ソフト内の機能にある「Adobe Acrobatへの設定」または「証明書の登録」を実行する。

3. Acrobat側の環境設定で「署名」→「検証」を開き、「Windows統合設定を使用」にチェックを入れる。

これで、あなたのAcrobatがマイナンバーカードを「正しいハンコ」として認識してくれるようになります。

【通信エラー】タイムスタンプが取得できない場合

「タイムスタンプの取得に失敗しました」というエラーが出る場合、PCの時計がズレているか、セキュリティソフトが通信を遮断しています。

・PCの時計をインターネット時刻に合わせて修正する。

・ウイルス対策ソフトを一時的にOFFにする。

・Wi-Fiではなく、スマホのテザリングなどに切り替えてみる。

3時間悩んでダメなら撤退せよ。エラーとの戦いは「コスト」だ

もし、これらの設定を全て試して3時間以上悩んでいるなら、もう潮時です。

定款認証で節約できる印紙代は4万円です。

しかし、機材費やソフト代で既に1〜2万円使っています。残るメリットは2万円程度。

その2万円のために、貴重な創業期の数日間を「パソコンのエラー画面」と睨めっこして過ごすのは、経営判断として正しいでしょうか?

「もう無理だ!」と諦めて行政書士に依頼するのは、敗北ではありません。

「無駄な作業を切り捨て、本業に集中する」という立派な英断です。

エラーとの格闘で、大切な情熱をすり減らしていませんか?

環境構築不要。PDFを送るだけで、プロが代わりに電子署名します。

【エラー解決不能】電子定款の代行について相談する >

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※この記事を見たとお伝え頂ければスムーズです。

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本記事内で使用している画像は、すべて生成AIによって作成されたイメージです。

記事の内容は執筆時点の法令・情報に基づいています。法改正や自治体の条例により最新の要件と異なる場合がありますので、実務の実行にあたっては、必ずご自身で管轄の行政庁または専門家へ確認を行ってください。

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